ロサンゼルス観光を計画中のあなたは「LAってどんな移動手段があるんだろう?」と気になっているのではないでしょうか。
ロサンゼルスは車社会なことで知られており、街中では数多くの車が行き交っています。そのため観光客もレンタカーやバスなど、車両を利用して移動するケースがほとんどです。
ということで本記事では、ロサンゼルスで主要な移動手段を7つ紹介します。運賃や交通機関の特徴も紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/ラ-ロサンゼルス-車-駆動-924879/)
ロサンゼルスの主要な移動手段
ロサンゼルスは、東京などの都市部と同じようにバスやタクシーなどの公共交通機関が発達しています。
しかし、路線が多かったり観光客が乗らない方が良かったりする移動手段もあるので、バスやタクシーなどに乗った方が良いとは一概に言えないのが現状です。
そこで今回は、ロサンゼルス市内を移動する際に使う「バス」「タクシー」「電車」「レンタカー」の4つの移動手段の中から、特に利用をおすすめしたい路線・種類について紹介します。
- バス:フライアウェイバス・DASH・BigBlueBus
- タクシー:イエローキャブ・Uber
- 電車:MTA(※バスも含まれる)
- レンタカー
ロサンゼルスの移動手段①フライアウェイバス
「フライアウェイバス(LAX FlyAway)」は、空港からハリウッドやユニオンステーションへ行く際に便利なバスです。運賃が安く、各目的地までノンストップで移動できます。
- Hollywood:8ドル(約880円)
- Long Beach:9ドル(約990円)
- Union Station:9.75ドル(約1,070円)
- Van Nuys:9.75ドル(約1,070円)
乗車時間は約40分前後(Hollywoodは約1時間弱)です。空港での乗り場は、各ターミナルにある緑の看板「FlyAway,Buses Long Distance Vans」が目印です。
支払いは、主にクレジットカードとなり、現金は利用できません。また、オンラインでチケットを購入することも可能です。
ロサンゼルスの移動手段②DASH
ロサンゼルス市内を観光するなら「DASH(バス)」も便利です。路線の範囲は広くありませんが、主要なスポットへ移動することが可能です。
ダウンタウンでは主に6つの路線が運行しており、運賃は片道0.5ドル(約55円)、TAPカードを利用すれば0.35ドル(約40円)になります。
但し、TAPカードの1日パスや7日間パスは利用できないので注意が必要です。TAPカードについては、後ほど詳しく解説します。
路線 | 行き先 |
Downtown A | ウォルト・ディズニー・コンサート・ホール、リトルトーキョー メロトレールのターミナル駅・7th St/Metro Center |
Downtown B | チャイナタウン Union駅、7th St/Metro Center |
Downtown D | Union駅、メトロレール(ブルーライン)のGrand駅 |
Downtown E | ファッションディストリクト メトロレール(ブルーライン)のSan Pedro駅 |
Downtown F | ダウンタウン中心から南側のエクスポジションパーク |
Hollywood | メトロレールのHollywood/Highland駅など |
ロサンゼルスの移動手段③BigBlueBus
青い車体が特徴的な「BigBlueBus(通称:BBB)」は、サンタモニカを中心に運行しているバスです。
サンタモニカ・ピアやサード・ストリート・プロムナード、カリフォルニア大学(UCLA)などを観光する時は、BigBlueBusでの移動が便利です。
運賃は片道1.25ドル(約140円)、TAPカードで支払う場合は1.10ドル(約120円)となります。
但し、TAPカードの1日パスや7日間パスは利用できないので注意が必要です。TAPカードについては、後ほど詳しく解説します。
BigBlueBusの1日パス(4ドル:約400円)や7日間パス(14ドル:約1,540円)は、オンラインなどで購入が可能です。
- BigBlueBusの路線:BigBlueBus
- 公式サイト:BigBlueBus
ロサンゼルスの移動手段④イエローキャブ
目的地まで直行したい方は「タクシー」がおすすめです。乗り換えを気にせず移動できますが、他の移動手段よりも割高になります。
ロサンゼルス公認のタクシーの場合、初乗りが2.85ドル(約310円)となり、そこから約180mごとに料金が加算されていきます。
チップの目安は、支払い金額の15%です。稀に不当な請求をしてくる悪質なタクシーもあるので注意が必要です。
- 公認のタクシーを利用する
- 客引きをするタクシーは利用しない
- 乗車時に料金メーターを確認する
ロサンゼルスのタクシーは、イエローキャブが主流であり、認可を受けたタクシーには「TAXI CAB」というステッカーが貼られています。
また、日本のように流しのタクシーはありません。電話をして呼ぶか空港・ホテル・ショッピングセンターなど、指定の乗り場から乗車するのが基本です。
ロサンゼルスの移動手段⑤Uber
タクシーと同様に、運行ダイヤに縛られることなく移動できるのが「Uber」です。
Uberとは、配車予約から支払いまで、アプリで行うことができるサービスです。エコノミーのサービスであれば、タクシーよりも安く移動できます。
- キャンセルをした場合、キャンセル料が掛かる
- アプリを使用するので通信環境が必要
- 場所や混雑によっては迎えが遅くなる
- 悪質なドライバーがいる
ドライバーの評価を確認でき、必要以上のやり取りがないので、比較的安心して移動ができます。
但し、観光客を狙った偽のドライバーもいるので注意が必要です。乗車する前に、車種とナンバーを必ず確認しましょう。
ロサンゼルスの移動手段⑥MTA
ロサンゼルスの主な公共交通機関と言えば、「MTA(Metropolitan Transportation Authority)」が運営する「メトロレール」「メトロバス」です。
車を利用しなくても、市内を観光することが可能です。ディズニーランド・リゾートやユニバーサル・スタジオ・ハリウッドなどの人気観光地にも移動することができます。
メトロレール
「メトロレール」を利用すれば、ハリウッドの中心地やユニバーサル・スタジオ・ハリウッド、ダウンタウンなどへ移動ができます。
6つの路線が運行しており、運賃は片道1.75ドル(約190円)、1日パスは7ドル(約770円)です。
乗車前に、駅の券売機などでTAPカードを購入する必要があります。TAPカードについては、後の章で詳しく解説します。
路線 | 行き先 |
ブルーライン(A Line) | ダウンタウンからロングビーチを繋ぐ路線 (ステイプルズ・センター) |
レッドライン(B Line) | ダウンタウンから北方面に走る路線 (ユニバーサル・スタジオ、ハリウッド) |
グリーンライン(C LIne) | 南ロサンゼルスエリアを東西に走る路線 (LAXの最寄り駅:Aviation駅) |
パープルライン(D LIne) | ダウンタウン中心街を走る路線 (コリア・タウン) |
エキスポライン(E LIne) | ダウンタウンから西ロサンゼルスエリアを繋ぐ路線 (サンタモニカ) |
ゴールドライン(L LIne) | ダウンタウンから東ロサンゼルスエリアを繋ぐ路線 (リトルトーキョー) |
メトロバス
ロサンゼルス市内の主要道路を走っているのが「メトロバス」です。運行路線も豊富にあり、市民にとっても重要な公共交通機関の1つです。
広範囲に渡り運行しているので、ベニスビーチやゲッティセンターなど、多くの観光地に行くことができます。
メトロレールと同様、運賃は片道1.75ドル(約190円)、1日パスは7ドル(約770円)です。
TAPカードだけでなく、現金での支払いも可能です。現金で支払う場合、おつりが出ないので、予め小銭を用意しておきましょう。
バスの種類 | 特徴 |
メトロローカル(Metro Local) | 観光にもよく使われる停車駅が1番多いバス(オレンジの車体が目印) |
メトロエクスプレス(Metro Express) | 高速道路も走るバス(高速道路に乗る場合、追加料金あり) |
メトロラピッド(Metro Rapid) | 停車駅が少ない快速バス(赤色の車体が目印) |
ロサンゼルスの移動手段⑦レンタカー
友人や家族と自由に巡りたい方は「レンタカー」も1つの手段です。乗り換えや料金などを気にすることなく、広範囲を移動することができます。
但し、左ハンドル・右側通行など日本と異なることも多いので、初めて運転する方にとってはハードルが高いのも事実です。
ロサンゼルス国際空港にはレンタカー会社のカウンターが設置されていないので、送迎シャトルで各レンタカー会社に移動します。
レンタカー会社までの送迎シャトルは、ターミナルにある「Rental Car Shuttles」という看板の近くから乗車します。レンタカーを借りたい方は、ネットで事前予約しておくのがおすすめです。
空港で車をレンタルすると、レンタカーの料金+空港利用料が加算されます。また、市内では渋滞が発生しやすいので、郊外での利用がおすすめです。
ロサンゼルスの交通系ICカード「TAPカード」
主にバスで移動するなら「TAPカード」があると便利です。日本の「Suica」のような交通系ICカードであり、希望金額をチャージすることができます。
カードの発行には2ドル(約220円)掛かり、メトロのカスタマーセンターや自動券売機、Ralphs(スーパーマーケット)などで購入可能です。
購入時や駅にある券売機などで希望金額をチャージします。頻繁に利用するなら、1日パス(7ドル:約770円)や7日間パス(25ドル:約2,750円)がおすすめです。
電車の自動改札機、バスにある専用の機械にタッチすれば支払いは完了します。2時間以内であれば、他の路線やメトロバス・メトロレール同士の乗り換えが無料です。
TAPカードは「DASH」や「BigBlueBus」でも利用可能ですが、1日パスや7日間パスは利用できません。また、メトロレールを利用する際は、事前にTAPカードを購入する必要があります。
ロサンゼルス国際空港の移動手段:LAXシャトルバス
ここまでは「7つの移動手段」について紹介してきましたが、番外編として「ロサンゼルス国際空港(LAX)内」の移動手段について紹介します。
空港に着いた時に焦ってしまうと、本来行くべき場所とは違う方向へと行ってしまったり、迷子になってしまったりするので、予め空港内での移動手段についても確認しておきましょう。
ロサンゼルス国際空港(LAX)には「LAXシャトルバス」が巡回しており、無料でターミナル間を移動することが可能です。
また、メトロレールやバスに乗り換える時もLAXシャトルバスを利用します。
- ShuttleA:空港の各ターミナル間を移動
- ShuttleC:ターミナルからLAX City Bus Center
- ShuttleG:ターミナルからAviation Station
バスに乗り換える方はShuttleCを利用し、LAX City Bus Centerから各路線バスに乗車します。
メトロレールに乗り換える方はShuttleGを利用し、Aviation Stationからメトロレール(グリーンライン)に乗車します。
ロサンゼルスの移動手段まとめ
ロサンゼルスの移動は、車が基本となります。自由に移動したい方は、レンタカーやタクシーの利用がおすすめです。
交通費を安く抑えたい方は、電車やバスなど、公共交通機関を利用しましょう。
移動時は、時間に余裕を持っておくことが大切です。公共交通機関はダイヤの乱れ、車での移動は渋滞が日常茶飯事です。
移動手段によって特徴が異なるので、自分の目的に合った移動手段を利用しましょう。